スマホで簡単に出会いを探せる出会い系サイトやマッチングアプリ。
誰でも無料で始められますが、注意しなければならないのが【援デリ業者】です。
援デリ業者に関わってしまうと、最悪の場合犯罪に巻き込まれる可能性があり、十分に注意しなければなりません。
今回は援デリの危険性について徹底解説!業者の見分け方や、被害に遭った際の対処法について紹介します。
最後まで読めば簡単に騙されない、楽しい出会い系サイトの楽しみ方が分かりはず!
援デリ業者とは?関連する3つの法律
援デリは「援助交際デリバリーヘルス」の略称です。援デリ業者が架空の人物でサイトに登録し、出会いを求めている男性をターゲットにします。
男性が見つかったら、自身が管理している女性たちに振り分け、売春をさせる流れが一般的とされているようです(※1)。利用する男性からすれば一見、出会い系サイトを通じて女性と会ったようにしか感じません。
しかし実際は個人売春を謡い、女性を囲った違法組織が控えています。援デリは反社会的勢力も関与しているパターンが多いですが、なかには一般のサラリーマンや学生が運営している場合も……。
2005年頃から増えだしたと考えられ、さまざまな法律に抵触しています。
※参考1:朝日新聞デジタル|出会い系で女性装い客募集 売春あっせん容疑13人、年商21億円か
売春禁止法
援デリは「売春禁止法」に当たります。売春禁止法では売春の勧誘や斡旋・強要といった行為を禁止しているためです。
売春行為そのものを禁止する法律ではありませんが、援デリ業者が行っているのは斡旋に当たるため、バレれば罰せられます。
児童ポルノ禁止法
出会い系サイトで援デリ業者に当たった場合、プロフィールの女性とはほぼ100%別人が現れます。そのため未成年と引き合わせる可能性もゼロではありません。
児童ポルノ禁止法では児童買春や児童ポルノに関わる行為を禁止しています。通常の風俗店では採用時に身元確認を行いますが、援デリでは身分証も必要ありません。
そのため意図せず犯罪の加害者になってしまうケースも。
風営法
風俗店を経営する場合、風営法に基づいた届け出が必要です。
その理由は風俗店の営業により周辺環境や青少年に悪影響を及ぼさないよう、一定のルールを定めているため。援デリは違法な売春を行う組織です。
無届けで営業しているため、摘発される危険性があります。そうなれば、事情聴取や逮捕となるかもしれません。無許可営業の援デリの利用は、リスクの高い行為なのです。
援デリを利用してしまった場合はどうなるのか?
援デリのような違法業者を利用すると、さまざまなリスクがあります。
ここでは考えられる危険性について見ていきましょう。
高額な料金を請求される可能性がある
援デリの相場はおおよそ1万円〜2万円程度とされ、50%〜60%が女の子の取り分となります。しかし悪徳な業者の場合、行為後に不当な高額請求を受けるケースも。
トラブルになると背後から強面の男性スタッフが出てきたり、時には危害を加えられたり、恫喝されるといった事例もあります。
警察を呼ぼうにも違法な援デリを利用したのが後ろめたく、泣き寝入りするケースも少なくありません。
金額とサービスが見合わない
援デリに囲われている女の子たちは、一般的な風俗店のように接客サービスの教育を受けていません。
さまざまな事情から一般的な風俗店では働けない女の子たちが集まるため、プレイの質もバラバラです。
女の子によっては回転率を上げるために射精だけさせて終わりといったケースも……。ほとんどの場合、金額のわりに満足できずに終了するパターンが多いです。
写真とは別人が来る可能性が高い
援デリ業者では打ち子と呼ばれるスタッフが、出会い系サイト上でのやり取りを行っています。そのためプロフィール内容や写真は、実際の女の子とは無関係である場合が多いです。
ひどい場合は、プロフィール写真がネット上の拾い画であることも。画像検索すると表示される場合があるので試してみてください。
そのため援デリ業者とのやり取りで女の子と会うこととなっても、画像通りの美女はまず来ないと思った方が懸命です。
イメージの異なる女の子が来る可能性も高いです。美女からの積極的な誘いには注意しましょう。
性病をうつされる可能性がある
援デリで危険なのが性病のリスクです。一般的な風俗店では、安全なサービスのため定期的な検査が行われています。
店舗で性病が蔓延したら、あっという間に廃業してしまうためです。しかし援デリで働く女の子には、検査義務はありません。理由は、援デリ業者にとって性病検査は無駄な出費だからです。
女の子も毎日不特定多数と関係を持っているため、知らないうちに性病になっている可能性もあるでしょう。
援デリでは本番行為が可能な女の子も多いですが、その分性病への感染率も高いです。自分の健康のためにも援デリは安易に利用してはいけません。
未成年との行為で逮捕される
援デリで働く女の子は、しっかりとした身元確認が行われていません。そのため未成年が来る可能性もゼロではない点に注意しましょう。
日本では未成年と行為をもつのは法律で禁止されています。発覚すれば「知らなかった」では済まされないケースも考えられます。
児童買春禁止法違反で逮捕される危険があり、仕事や家庭に影響が出る恐れも。援デリは比較的簡単に出会えますが、安易な利用は絶対にNGです。
援デリ業者を見分けるポイント
「援デリ業者が危険なのは分かるけれど、どうやって回避すればいい?」と悩む人も多いでしょう。
実は援デリと一般女性の違いは、プロフィールや少しのやり取りを重ねれば見えてきます。ここでは援デリ業者の特徴について知っておきましょう。
セクシーな女性のアイコンが使われている
プロフィール写真にセクシーな女性の画像が使われているのを見て、「こんな美人がいるなんてラッキー」と思うかもしれません。
しかし、それこそが落とし穴なので注意しましょう。一般的に援デリ業者のプロフィール写真には以下の特徴があります。
・美人の女性の画像が使われている
・胸元やお尻を強調したセクシーな写真が使われている
・自撮りにしては写りがよすぎる
援デリではプロフィールを書き込む人と、実際に待ち合わせ場所に来る女の子は別人です。そのため本人の写真はまず載せません。
多くの男性を釣るため、美人やセクシーな写真を使おうとします。そのためプロフィール写真が美人過ぎる場合は、警戒するのがよいでしょう。
ログイン時間が長い
出会い系サイトを日常的にチェックしていると、やたらと小まめにログインしている女性に遭遇することがあります。
いつアクセスしても、ログイン時間が数分前といった女性は注意が必要です。
援デリ業者は組織的にアカウント管理を行っているため、長時間ログインしているケースがほとんど。あまりにログイン時間が長すぎる女性は、援デリ業者の可能性が高いかもしれません。
隠語を利用した金銭の要求がある
出会い系サイトを通じて知り合った女性に「初回のみ〇万円」や「保証金として〇万円預けてほしい。後日返す」といった提案をされた経験のある人はいませんか?
お金を要求してくる女性は、援デリ業者の可能性が高いです。
個人で援助交際相手や割り切った関係を求めている女性は、ストレートに「別2(ホテル代別で2万円)」や「別イチゴ(ホテル代別で1万5千円)」といった提案をしてきます。
2回目からはセフレとしてタダでできるように見せかけて男性を釣る手口ですね。もちろんセフレにはならず、初回以降連絡が取れなくなる可能性も高いです。
援デリ業者は無許可で売春をしているため、同じ男性と何度も接触すると通報されるリスクがあるためです。
他の写真を送ってくれない
援デリ業者か見分けるために、別アングルの写真が見たいと頼んでみましょう。
多くの場合、送られてきません。援デリ業者たちはプロフィール写真をSNSやネットから勝手に流用しています。
そのため「別のカットが欲しい」と言っても、そもそも実物と違うため、用意ができません。
もしかしたら「身バレが怖いので、送れません」と断わられるかもしれませんが、「後ろ姿でもいい」と粘ってみましょう。音信不通になったり、話を逸らしたりする場合は、高確率で援デリ業者です。
利用端末がパソコン
出会い系サイトはスマホでのチェックも可能です。そのため、利用端末がパソコンばかりの女の子は注意しましょう。
一般女性であれば、一日中パソコンの前にいるとは考えにくいためです。
一日中ログインしているうえに、パソコンからのアクセスであれば、援デリ業者の可能性が高いです。
援デリを見分ける質問例
出会い系サイトには援デリ業者が混じっていますが、巧妙に隠されている場合、なかなか判断がつかない可能性も……。
ここでは援デリ業者と素人を見分ける3つの質問を紹介します。
もし判断に迷ったら、質問としてメッセージで送ってみてください。援デリ業者なら見抜ける確率が高くなるはずです!
【質問1】自分から待ち合わせ場所を提案する
女の子と会う流れになったら、こちらから待ち合わせ場所を指定してみましょう。
この際、プロフィールに記載されている地域から近い場所を選んでくださいね。
たとえばプロフィールに「銀座で働いています」とあれば、銀座線や丸ノ内線・日比谷線上のどこかを待ち合わせにするといった具合です。
この際は相手に「職場から来やすいと思うので…」といった気遣いの言葉を忘れずに。援デリ業者の場合、プロフィールは全てデタラメなので、待ち合わせ場所を指定されると困るわけです。
提案を拒否し、やたらと指定場所にこだわると感じたら、援デリ業者の可能性があります。
【質問2】食事やデートを提案する
すぐにホテルへ行きたい気持ちを抑えて、まずは食事やデートに誘ってみましょう。メッセージには「近くのカフェでお茶でもどうですか?」といった具合です。
援デリ業者の場合、デートや食事などの余計な手間を嫌う傾向にあります。なぜならお茶や食事をしても、お金にはならないから。
できれば即ホテルへ行き、儲けに繋げたいと考えているのです。回転率を上げたい女の子にとっても、デメリットしかありません。
そのためデートや食事を断わり、即ホテルにこだわるようなら、援デリ業者と考えて間違いないでしょう。
素人女性であれば、ホテルで2人きりになる前に、食事やデートでどのような人かを知っておきたいと考えるためです。
【質問3】服装を事前に聞いてみる
女の子との待ち合わせが決まったら、当日の服装を聞いておきましょう。もしくは外見の雰囲気を確認するのもよいですね。目印が分かれば、スムーズに会えるためです。
しかし、相手が服装について回答を渋るようなら注意が必要。なぜなら援デリ業者は、連絡を取ってくる人物と当日来る女の子は別人だからです。
アポを取った時点では、どの女の子に振り分けるか決まっていません。そのため服装や外見を聞かれても答えられないのです。
もしはぐらかされたり、明確な回答が返ってこないなら、会うのを見送ったほうがよいかもしれません。
援デリに気付いた時の対処法
注意していても、援デリ業者に当たってしまう可能性はゼロではありません。
ここでは被害に遭わないための対処法について見ていきましょう。
会った後に援デリと分かった場合
すでに会っている状態で援デリ業者と分かったら、すぐにその場を離れましょう。具体的な逃げ方は以下の通りです。
・体調不良を装って逃げる
・トイレに行くふりをしてそのまま逃げる
・仕事が入ったと言って電話するフリをしながら逃げる
連絡先が知られている場合は、しつこく連絡が来るかもしれません。
そのような時は警察や弁護士に相談するのがおすすめです。証拠を残すため、やり取りのメールやラインは残しておきましょう。
全くの別人が来た場合
待ち合わせ場所に別人が来た場合は、人違いを装って逃げるのがオススメです。
ここで「話が違う」や「詐欺では?」などと文句を言うと、トラブルに発展する危険性があります。
ここは諦め、すぐに立ち去りましょう。別人が来ても逃げられるよう、すぐに会わず、待ち合わせ場所の様子を遠くから伺うのもよい方法です。
メッセージから援デリだと感じた場合
メッセージのやり取りから援デリと感じたら、すぐにブロックやブラックリストへ入れてしまいましょう。
確信があるなら、出会い系サイトの運営会社に相手を通報してもよいです。
一度興味のある素振りをすると、援デリ業者はしつこく連絡をしてくる可能性があります。無視や既読スルーよりもブロックがオススメです。
【疑問】援デリはなぜ無くならないのか?
犯罪であるにも関わらず、なぜ援デリは存在し続けるのでしょうか。
その理由は、被害者が警察に届け出ないためともいわれています。実際にWeb上では弁護士に相談しているケースも多くみられるようです(※2)。
援デリは違法なため、利用者もやましいところがあり、泣き寝入りしてしまうのです。一方の援デリ業者からすれば、女の子を送り込むだけで稼げるおいしい商売となります。
相手にも後ろめたい気持ちがあるため、クレームもほとんど発生しません。このように援デリは新規会員を狙い、荒稼ぎをしているのです。
※参考2:弁護士ドットコム|援デリ業者利用客の逮捕 発覚の経緯について
リスクが高すぎる!援デリには絶対に手を出さないこと!
スマホから気軽に相手を探せる出会い系サイトは便利ですが、なかには援デリといった違法業者が紛れ込んでいる可能性もあります。
ただ援デリは素人ユーザーと異なり、お金が目的なのでメッセージのやり取りの中で気付けることも。
少しでも違和感を覚えたら、会うのはやめ、相手をブロックしましょう。援デリの特徴を知り、安全な出会いを楽しんでくださいね!