裏引き(直引き)は風俗やキャバクラで使われる言葉で、キャストが手軽にお金を受け取れる手法です。
その手軽さから裏引きが楽しくなり、止められなくなるキャストもいるほど。しかし、裏引きがお店にバレるとクビにされ、罰金を請求される可能性もあります。
本記事では裏引きのリスクやNGな理由について解説します。お店向けの対策方法もお伝えするので最後までご覧くださいね。
「裏引き」って何?
風俗やキャバクラ用語として使われる「裏引き」について解説します。
- お店を通さず金銭のやり取りをすること
- プレゼントは裏引きにならないことが多い
お店によって裏引きの定義は違うため、キャストとして働く方はお店の方針を確認しておきましょう。
お店を通さず金銭のやり取りをすること
本来はお客様が支払ったお金をお店が受け取り、その一部がキャストに支払われます。
裏引きはお店を仲介せずにキャストとお客様が会って金銭のやり取りを行うため、お店にお金が入りません。
そのためお店は裏引きを禁止しています。
基本的にキャストが受け取れる金額は多くても指名売上の50%程度です。
裏引きすれば全額キャストの懐に入るため、裏引きしたいと考えているお客様は多く、キャストに持ちかけることもあります。
プレゼントは裏引きにならないことが多い
裏引きかどうかの判断が難しいのが、お客様からのプレゼントです。
なかにはプレゼントを受け取ることがトラブルにつながるため、プレゼントをNGにしているお店もあります。
お客様からの厚意として受け取るのであれば問題ありませんが、キャストがおねだりして買ってもらうのは、裏引きと同義と見なされることが多いです。
プレゼントを送るお客様も、受け取るキャストもお店のルールを正しく理解しておきましょう。
裏引きがNGな理由とは?
裏引きがNGな理由はさまざまです。
- お店の信用低下につながる
- お店の売上が下がる
- お客様とトラブルになる可能性がある
- お店からの待遇が悪くなる
- バレるとクビになることもある
上記の5つについて解説します。
お店の信用低下につながる
キャストがお客様に裏引きを誘う目的はお金が大半です。
裏引きを誘われたお客様に「他のキャストも裏引きしているの?」と思われてしまう可能性も…。
ルールを守って遊んでいたお客様からすれば、裏切られたと感じてるかもしれません。
結果的に裏引きしなかったとしても、お客様に話を持ちかけただけで亀裂が入り、最悪お店に来なくなるのです。
信用が低下してしまうため、お店はキャストに裏引きさせてはいけませんし、キャストは罪の重さを自覚する必要があります。
お店の売上が下がる
キャストに裏引きされてしまうと、以下のようにお店の売り上げが落ちていきます。
- キャストが裏引きする
- お店で働かなくてもお金がもらえる
- キャストの出勤回数が減る
- 指名してくれていたお客様が来なくなる
- お店の売り上げが低下する
一度裏引きしたお客様は、外で会えるならお店に行ってお金を使う必要がないと感じ、来店しなくなります。
お客様とトラブルになる可能性がある
裏引きは多くのリターンが得られますがハイリスクです。
キャストと外で会えることになると、好意を持たれていると勘違いするお客様もいます。
その感情がエスカレートすると、肉体関係を迫られるかもしれません。
また、お店にバレると問題になるため、脅迫されることもあります。
お店が守るのは当然ですが、裏切り行為をしているキャストは誰も守ってくれません。
裏引きをしないことは、キャスト自身の身を守ることにもつながります。
お店からの待遇が悪くなる
手軽さを覚えてしまうと、お店よりも裏引きを優先するため出勤回数が減ります。そのため、お店での売り上げも落ちていくでしょう。
さらに、フリーのお客様をつけてもらえなくなり、結果的に手取りが少なくなる可能性があります。
バレなくても裏引きを疑われて噂が流れてしまうかもしれないので、長くキャバクラで働くためにも裏引きはNGです。
バレるとクビになることもある
裏引きはお店の利益を横取りする形になるため、バレた時の代償は大きいです。
干されたり、クビになったりするのはまだ軽い方で、罰金を請求されることもあります。
さらに情報が回って、近隣のナイトワーク店舗一帯で雇ってもらえなくなる可能性も…。
背任罪や業務上横領罪で訴えられてもおかしくはないです。
裏引きを防ぐ店舗の対策例
裏引きは他のキャストやお店にも甚大な影響を与えかねません。
裏引き防止のために以下のような対策を行いましょう。
バレるものだと伝えておく
軽率な気持ちで裏引きしてしまい、人気キャストをクビにしなければいけないのはお店にとって不都合です。
裏引きされる前にバレることを伝えておきましょう。
- 裏引きがバレてクビになった人数
- なぜ裏引きを見つけられたのか
- お客様からチクられた件数
- 裏引ききっかけのトラブル時のお店の対応
- 過去の罰金額
具体的に説明すればキャストにわかってもらえるでしょう。
裏引きをしない旨を書面で残す
キャストとして迎え入れる際に契約を結ぶことになるので、そこで裏引きについて書面で残しておけば裏引きされるリスクが低くなります。
- お客様とキャスト間で金銭の受け渡しをしてはいけない
- 金銭を受け取った場合、お店に申告しなければならない
- これを破った場合罰金を支払う
これらの内容で契約書にサインしてもらえば、裏引きされることは少なくなりますし、トラブルが起きた際も対処しやすくなります。
誘われた際の断り方を教える
押しに弱い女の子だと裏引きを誘われて断れない可能性があります。
また、裏引きの存在を知らずに「お金をあげるからデートしない?」と誘われることもあります。
そのため、誘われた時の対処法を教えておけば断りやすくなるでしょう。
最もオーソドックスなのが「お店で禁止されているので裏引きはできない」と伝えることです。
相手が嫌だから断っているわけではないので、お客様に嫌な顔をされることもありません。
他にも「昼の仕事や学業が忙しい」「お店でNo.1になりたいからお店で会いたい」などでもよいでしょう。
裏引きはハイリターンだがハイリスクすぎるので誘われても断ろう!
裏引きの存在を知ったキャストは、お金に目が眩むこともありますがハイリスクです。
裏引きさせないことや、断り方を伝えることはお店の義務ともいえるでしょう。
トラブルになった時は、お店との信頼関係がなければ助けてもらえません。
お店やキャストを守るために裏引きのない営業を徹底しましょう。