「ハッテン場に行ってみたいけど不安…」」と考えている人も多いのではないでしょうか。
ハッテン場はルールやマナーを守れば、初心者でも十分に楽しめる場所です。
今回はハッテン場初心者向けに、基本的なルールや入店から退店までの流れ・注意点などを解説します。最後まで読めば、不安なくハッテン場デビューができますよ!
ハッテン場とは何か?
ハッテン場(発展場)は、同性愛者同士が出会いを楽しむ公共施設です。現在は出会い系サイトや掲示板などで簡単に相手を探せますが、昔はそういったツールがありませんでした。
そのためゲイ同士が出会うきっかけを作るのは難しかったのです。出会いを探すとすれば、主に以下の場所が主流でした。
・ゲイの出会いを目的とした文通欄
・ゲイが集まるとされる施設や屋外
・バーやイベント
ハッテン場はゲイ同士が出会う場所として、暗黙の了解で発展してきたといえます。発祥や歴史は諸説あるものの、江戸時代にはすでに「陰間茶屋(かげまちゃや)」と呼ばれる売春宿があり、人知れず男たちが集まっていました。
そして戦前にはすでに、映画館や公園がゲイ男性の出会いの場に。戦前には東京都の上野公園に男娼も現れました。
現在の上野や浅草周辺にゲイバーや有料ハッテン場が多くあるのは、当時の名残といわれています。
なおハッテン場は、いわゆる「ゆきずりの相手」を見つける場所であり、友達や恋人探しでの利用はおすすめできません。
ハッテン場といっても、場所によって様々なタイプがあります。ここでは無料のハッテン場と有料のハッテン場を比べてみましょう!
無料のハッテン場
無料で利用できるハッテン場には、以下の場所があります。
・公園
・公衆トイレ
主に屋外や公共施設が多く、ネットの掲示板や噂・口コミなどで広がり、いつの間にかハッテン場となったケースがほとんどです。
公に認められている場所ではないため、もちろん無関係な人も多く利用します。お金はかかりませんが、その場にいる男性が全員ゲイというわけではありません。
そのため相手が見つかりにくい点がデメリットです。また屋外施設のため、性行為はやめましょう。公然わいせつで逮捕されたり、盗撮被害に遭う危険もあるため注意してください。
さらに、ゲイをネタにするYouTuberに絡まれたり、犯罪に巻き込まれる恐れもあります。上手く相手が見つかったら、すぐにその場から離れ、ホテルや自宅に移動するのがよいでしょう。
有料のハッテン場
有料のハッテン場とは、ゲイを対象にセックスができる場所を提供しているお店です。主に以下の呼び名が有名です。
・ハッテンサウナ
・ハッテンホテル
・ヤリ部屋
有料ハッテン場の多くは、まるでバーのようなオシャレなものや「○○倉庫」など、一見すると分からないようにボカしたような店名がほとんどです。
そのため情報総合サイトやまとめ系ブログで探すとすぐに見つかるはず!またハッテン場には大きく分けて以下のタイプがあります。
タイプ | 特徴 |
やり部屋タイプ | ・20~30代の若者向けが多い・年齢制限があるお店も(40歳以上は利用不可など)・部屋数は多いものの狭目・ヤルだけがメイン |
ホテルタイプ | ・ビジネスホテルや旅館のような造り・レストハウスや飲食スペースもある・有料個室があることも・年齢制限はなし |
ビデオボックスタイプ | ・ネットカフェのような造り・覗きなどの変態プレイができることも・DVD鑑賞ができる・年齢制限はなし |
バータイプ | ・バーのようなオシャレな造り・個室あり・お酒が飲める |
映画館タイプ | ・映画館のような造り・ゲイ映画が上映されている・年齢層は全体的に高め・館内でハッテン行為が可能 |
SMサロン | ・SMプレイがしたい人向け・専用の設備やアイテムが置いてある・店内は明るめ |
サウナタイプ | ・浴室やサウナなどがある・カラオケやジムがあるお店も・年齢制限はないものの、若者~中年が多め |
やり部屋(クルージングスペース)タイプ
マンションのような造りで、全体的に狭めのお店が多いです。手っ取り早くヤルことが目的の人におすすめ。
客層は主に20〜30代の若者が大半で、40代以上は利用不可の店も。お店ごとにコンセプトがあるため、目的が分かりやすい点も特徴です。
ホテルタイプ
ホテルや旅館のように個室になっています。またレストハウスや飲食スペースなども設けられているため、ヤルだけでなく、くつろぎたい人にもぴったり。
お風呂や待合室で相手を探し、マッチングしたら個室に移動して過ごします。
ビデオボックスタイプ
ネットカフェのような個室が用意されており、中でゲイ系DVDの鑑賞ができます。気分が盛り上がってきたら相手を探し、そのままハッテン行為へ…。
また個室は別に大部屋も用意されており、複数とのプレイも可能。敷居が低くハッテン場初心者でも利用しやすいといわれています。また年齢制限がないため、中年〜年配の人も多くいますよ。
バータイプ
バーのように、お酒を飲みながら相手を探せるハッテン場です。個室やダークルームもあるため、相手が見つかったら移動もOK。
着衣系と脱ぎ系でプレイが選べるため、初心者も利用しやすい点がポイント。ただしシャワーがなく、アナル洗浄ができないため、ライトなプレイがしたい人向けです。
映画館タイプ
昔からある定番のハッテン場です。館内ではゲイ映画が上映されており、その場でハッテン行為ができます。基本的に地元の常連客が多く、年齢層も高め。利用料金は通常の映画料金と同じくらいです。
SMサロン
SMプレイを楽しみたい人向けのハッテン場です。店内には専用の設備やアイテムが置いてあり、自由に楽しめますよ。
SMには危険なイメージもありますが、あくまでも同意のもと行う点や、店員の目が届く範囲でプレイするため安心です。また部屋は明るく、真っ暗なヤリ部屋が苦手な人も心配ありません。
サウナタイプ
内部は旅館のような造りをしたお店です。広い浴室やサウナといった設備が充実しており、宿泊も可能。お店によってはジェットバスや日焼けサロン・カラオケ・ジムがあることも。
アミューズメント要素が強いため、出会いを探しながら楽しみたい人におすすめ。年齢制限もなく、若者から年配まで幅広く利用しています。
ハッテン場の料金体系は
ハッテン場の利用料金はおおよそ1,000〜2,000円程度がほとんど。ただしサウナや銭湯はやや高めで、2,500〜3,000円くらいが相場です。
ハッテン場が人気の理由は安さにあり、ラブホよりもリーズナブルなため、カップルの利用も多いです。
ただしハッテン場によってはコンセプト名目で入場制限があるため注意しましょう。例えば「若い人向け」「マッチョ向け」といった具合です。入場制限によって好みの相手に出会いやすくしています。
ハッテン場のマナー9つ
ハッテン場には暗黙のルールがあります。ここでは利用前に知っておきたいルールについて見ていきましょう。
マナー①視線で語り合う
目を合わせるのはハッテン場において「OK」のサインです。そのため好みのタイプがいたら目を見つめてみましょう。相手と上手く視線が合えば、脈ありの可能性が高いでしょう。
さらに視線を合わせることに成功したら、お互いにアイコンタクトをしてみてください。そのまま相手との距離を徐々に詰めていき、拒むそぶりがなければ、マッチング成功です。
マナー⓶身だしなみを整えておく
ハッテン場へ行く際は身だしなみを整えておきましょう。やはり清潔感は重視されるポイントです。またお店によっては、見た目で入場の可否を判断されることも。
前髪やもみあげを伸ばしていただけで、コンセプトに合わないからと入場を拒否されたケースもあるそうです。気になるお店があれば、行く前にコンセプトを確認すると安心です。
マナー③ロッカーキーで意思表示を行う
サウナや温泉のハッテン場では、ロッカーキーの位置によって「ハッテン目的」であると意思表示する暗黙の了解があります。
ハッテン目的ならロッカーキーを左の足首につけましょう。またロッカーキーによってポジションを意思表示するパターンもあり、例えば以下のものがあります。
・右手につける…タチ
・左手につける…ウケ
・右腕につける…バリタチ
・左腕につける…バリウケ
・右足につける…リバ
・右足につける…バニラ
ただしお店によって、サインが異なる可能性もあるため注意しましょう。もちろん口頭で伝えても問題ありません。
マナー④タイプじゃない相手はスルーしてOK
ハッテン場では、好みでない相手からアプローチを受ける可能性もあります。その時は、無言でその場を去りましょう。
「相手に失礼かも?」と思いがちですが、ハッテン場では会話を交わさずに意思表示をするのは一般的なので問題ありません。了承する際は視線を合わせる時間も長くしてくださいね。
また自身がスルーされても、相手にしつこくするのはやめましょう。最悪の場合、店から追い出されたり出禁になる恐れがあります。あまりガツガツしないのも、上手く相手を探すコツです。
マナー⑤コンドームを持って行く
有料のハッテン場では、コンドームが用意されていないお店もあります。そのため忘れずに持って行きましょう。
特にバックプレイをしたい場合は、ゴムが必須です。コンドームはすぐに取り出せるよう、ポケットへ入れておくのがおすすめです。
マナー⑥長時間の個室の独占は禁止
ハッテン場はみんなが楽しめる共有スペースです。個室に限りがある場合、長時間独占するのはやめましょう。プレイが済んだらサクッと次の人に代わるのもスマートに利用するコツです。
マナー⑦ピロートークは不要
ハッテン場では、一時的な出会いを求める人も多いため、ピロートークは基本的に必要ありません。
むしろ無駄なトークは、トラブルの原因となる恐れがあるため避けましょう。特にプライバシーに関わる内容を相手に聞いてはいけません。
マナー⑧宿泊目的の利用はNG
稀にハッテン場を寝る目的のために利用している人がいます。特にホテルタイプやビデオボックスタイプは長時間の滞在が可能なため、ネットカフェの代わりにしがちです。
しかしハッテン場では、あくまでも性交渉をする場なので、寝るためだけの利用はやめましょう。
マナー⑨ポジションはわかりやすくする
ハッテン場でスムーズに相手を見つけるために、自身のポジションは明確にしておきましょう。お店によってポジションの伝え方は異なるため、あらかじめ確認しておくと安心です。
ハッテン場でモテるタイプを解説
好みは人それぞれですが、ハッテン場ではガチムチ系と可愛い系がモテるといわれています。ここではその理由について見ていきましょう。
ガチムチタイプ
ガチムチタイプの筋肉系はゲイやバイからモテる傾向にあります。理由は男らしさに憧れているゲイが結構な確率でいるためなんだとか。
ハッテン場では体つきが分かりやすいため、筋肉がないよりあったほうがよいでしょう。
可愛い系
可愛い系の男性もハッテン場でモテます。可愛いものを愛でたくなるのは、人間の本能なのかもしれません。ゲイには男性性と女性性が同居しているともいわれます。
ゲイとはいえ、女性が嫌いなわけではないため、女性的な面を持った男性に惹かれるのかもしれません。
ハッテン場の利用方法例
「ハッテン場に行ってみたい!でもどうすればいいの?」と悩む人も多いかもしれませんね!
ここでは初めてでも安心して利用できるよう、ハッテン場の利用方法について解説します。
入店
ハッテン場に入店すると、まず受付が見えてきます。基本的にお店のスタッフと顔を合わせる必要はなく、料金を支払ってロッカーキーやアメニティを受け取るだけ!
料金は券売機か現金払いがメインで、クレジットカードやコード決済はまだ少数派です。必ず現金を持って行きましょう。
お店によっては、受付でアダルトグッズが売られていることも。必要に応じて購入しておくとより楽しめますよ。
ロッカールームに荷物を置く→シャワーを浴びる
ロッカールームで着替えましょう。お店によってはドレスコード(スタイル)が指定されている場合もあるため、合わせれば問題ありません。スタイルには以下のものがあります。
・上着のみ着用可能
・アンダーウェアのみ着用可能
・腰にタオルを巻くのみ
・下着のみ
・顔をマスクなどで隠す
マニアックなコンセプトのハッテン場ほど、露出が高くなる傾向にあります。着替えが終わったら、シャワーを浴びましょう。
お店によっては、トイレに浣腸ができる設備が整っていることも。もちろん予め済ませておいたり、浣腸を持参するのもOKです。
待合室でマッチングするのを待つ
シャワーやトイレを済ませたら、いよいよ相手を探しに行きましょう。お店には待合室があり、自由に待機可能です。休憩も兼ねて相手が見つかるまで待ってください。
ハッテン場では、気になる相手にアイコンタクトでサインを送ります。相手の了承が得られれば、マッチング完了です。
マッチングした相手と個室へ向かう
好みの相手とマッチングしたら、個室へ向かいましょう。お店によっては大部屋もありますが、2人きりでゆっくりしたいなら個室がおすすめです。
鍵をかけ、ハッテン行為を楽しみましょう。ただしお店が込んでいる場合、長時間の個室独占は他のお客様の迷惑になります。
一通りの行為が終わったら、場所を変えるなどし、一旦個室を出るとよいでしょう。他の人の目が気にならないなら、大部屋でやるのもいいですよ!
退店
気持ちがスッキリしたら、再びシャワーを浴びてロッカールームで着替えましょう。着替えが終わったら、お店にタオルやロッカーキーなどを返却します。忘れ物がないかしっかりと確認したら、お店を出ましょう。
【要チェック】ハッテン場の注意点
ハッテン場を利用するにあたり、注意したい点を解説します。
トラブルを避けるためにも、しっかりとチェックしてくださいね。
性病にかかる恐れがある
ハッテン場は不特定多数と性交渉をする場所です。そのため性病にかかるリスクは避けられません。必ずコンドームを使ってください。
性病によっては潜伏期間があり、すぐには症状がでないことも。可能であれば後日、性病検査を行うと安心でしょう。
SNSで個人特定される恐れがある
盗聴や盗撮の被害にあった場合、知らない間に画像や動画を撮影され、SNSで拡散される可能性もあります。
個人情報特定といった身バレに繋がる恐れもあるため注意しましょう。
ハッテン場では「覆面の日」と呼ばれる、顔を隠すイベントが行われることもあります。身バレが不安な人は、利用してみるとよいでしょう。
知り合いに会ってしまう
ハッテン場は誰でも出入りできるため、知り合いに会う可能性があります。
お客様として来ていなくても、偶然スタッフとして働いていた…なんてケースも考えられるでしょう。もし知り合いにあってしまった際の言い訳を考えておくといいかもしれません。
相手が見つからない可能性もある
ハッテン場に行ったからといって、相手が必ず見つかるとは限りません。好みの相手がいなかったり、いても断わられて…といったケースも考えられます。
その際はタイミングが悪かったと考え、後日改めて来店するか、他の店に行くのもよいでしょう。
警察沙汰になることもある
有料のハッテン場では少ないですが、無料のハッテン場では警察沙汰になるケースがあります。多いのは、公然わいせつや薬物所持です。
過去には都内のレンタルルームで性的興奮作用のある違法薬物を売っていた売人が逮捕されました(※1)。
その場に居合わせた場合、無実であっても事情聴取される可能性もあります。無料のハッテン場は特に注意が必要です。
※参考1:都内の「ハッテン場」で性的興奮作用ある麻薬を密売か 男5人を逮捕
ハッテン場は怪しくない!でもルールを守って遊ぶのが重要!
ハッテン場と聞くと、「怪しい…」といったイメージがあるかもしれません。
しかし、しっかりと運営されているお店もあるため、怖い場所ではないので安心してください。
ただし窃盗や性病といったトラブルに巻き込まれないとも限りません。利用する際は、しっかりと自己防衛をしたうえで楽しみましょう!